今だから溢れ出すカープ愛。

【野球・カープ①】

 

初めて球場で見たのは小学三年生のとき。

母さん、母さんの友達、そして妹との4人広島市民球場へ行った。

座った場所は外野。応援団や熱狂的なファンが座る席。

正直こわいおっちゃんばっかりが周りにいて、当時のぼくはなんてところに連れてこられたんだろうと思った。

最初は恥ずかしくてできなかったスクワット応援

歌詞もリズムも音程もわからないいろんな応援歌。

 

試合がいざ終わればぼくは応援のしすぎで喉が潰れ、太ももが筋肉痛だった。

 

 

そのときからぼくはカープに一目惚れをしてた。

 

 

初めて覚えた応援歌は東出の応援歌

「夢熱く燃やせ

 心弾ませて

 緑の芝生を

 走れ、東出」

 

初めて買ったユニフォームは白で赤の縦縞の背番号6、梵英心

 

試合に行くたびに食べるカープうどん

 

バスカードも梵、しかもルーキーシーズンで背番号は32。

 

点が入いるたびに歌う宮島さん

「宮島さんの神主が

 おみくじ引いて申すには

 今日のカープ勝ーち、勝ーち、勝ーち、勝ち

 おーーーーー、わっしょいわっしょい

 おーーーーー、わっしょいわっしょい

 今日のカープは勝ーち、勝ーち、勝ーち、勝ち」

 

歌い終わったら知らない人なのに周りの人とお互いのカンフーバットを叩き合い、喜びを分かち合う。

 

 

 

実は帰国子女で、15年間もアメリカにいたけど、ぼくの中で日本にいくときはカープ

高校のときに日本に引っ越してきて苦しんでるぼくを助けてくれたのもカープ

カープを通していろんな人に出会い、友達もできた。すでに存在してた友情もさらに深まった。

ぼくの私生活でもあらゆるところで影響してきた広島カープ

 

 

 

こう考えるとカープとはただの野球の球団じゃない。
ただのスポーツでもなく、ただのエンターテインメントでもない。
試合を見に行くときぼくはただの観客でもない。

カープファンとは一つの生き方である。
アイデンティティである。
そして一つのコミュニティーである。

 

 

大げさかもしれないけど、カープがあったからこそ今のぼくがここにいる。
他球団の人にはわからないかもしれないけど、カープファンならわかってくれると思う。

 

カープなしでは広島のアイデンティティは語れない。

そして広島はカープなしで語れない。

 

 

 

優勝を目前に迎える今だからこそこの気持ちを噛み締めたい。

どれほどカープが好きか。

どれほどカープに助けられたか。

そしてどれほどカープファンで幸せかを。

 

 

 

優勝を決めて泣いている時にぼくは思うだろう。

 

本当にカープファンでよかった。